カマクラ子育て日記

子どもの言葉、季節の移り変わりを忘備録として

今日のできごと001

夏至も過ぎたというのに、まだ鳴いている鶯がいる。しかも、1羽どころではない。

扇川のホタルはどうだろう、先週はまだ見られたが、今夜もその魂をちらつかせているだろうか。ふわふわと飛ぶ姿は儚く、生の終わりを予感させるかすかな光である。

 

今日は子ども科学電話相談でもおなじみ、日本初の恐竜博士号を取得された小林快次教授のお話を聞いた。

道なき道を開拓してきた先人の話は、一味違っている。自信と力に満ち溢れ、見る人、聞く人を魅了する。これほどまでに知性の神に愛され、守られた人をこれまでに見たことがない。開拓者特有の不安や恐怖を乗り越えたであろう、そしてこれだけの偉業を達成してきたにも関わらず、童心を大事に抱えている。教授のお話が視聴者を、恐竜時代への時間旅行へ案内する。アラスカやモンゴル、アメリカ等の世界の国々へも一気に駆け抜ける。

教授にとっては時間も空間も関係なく、また人類本位でもなく、地球に生きる一人の人間として、今できることを、人生を、全うされているということが伝わってくる。そして話をしながらも、好き放題に発言する子ども達への敬意もある。本日は気候変動を考える講演であったため、「絶滅してしまった恐竜から人類へのメッセージ」と講演のさいごを締めくくるそのセンスにも圧倒された。

人はモノを考え、環境をよりよくしていくことができるはず。しかし、小林教授によれば、『人間は地球の環境を4割以上変えてきている』とのことで、自分自身の行動一つ一つがなにをもたらすのか、大げさではない。これから子どもと一緒に一日一日考えて過ごすことを大事にしたいと思った。

アーカイブ配信もあるようだが、申込者限定というのが残念。

より多くの人に小林教授の講演を聞いてほしいと思う。