カマクラ子育て日記

子どもの言葉、季節の移り変わりを忘備録として

今日の海002

気温 25.8℃

風速 6.1m

風向 南南西

 

からしっかりと降っていた雨、午後になると雨足が弱まった。

長靴を履いて梅雨の海へ。湿度の高さのせいで、街を少し歩くだけでも全身汗ばむ。

街のツバメはまだ子育てをしている。おそらく時期的にもう2度目だろう。「かわいい声だね」。

海の近くまで歩いて行くと潮風が体を冷やし、快適に過ごせることに気が付く。

お休みの日らしく、海はサーフィンを楽しむ人で大変にぎわっている。

先日、橋脚だけであった由比ガ浜材木座をつなぐ橋は、完成していたがまだ渡れないようにコーンが置かれている。

 

今日の波は、横に長く続く。すぐに後から来る波に覆いかぶさられるような波でなく、

次の波がやってくるまでに少し間があるし、とにかく波の横方向の距離が長い。

そして、海岸線に広がる木材ごみが多い。竹や小枝、海藻などが絡み合ったかさ張るごみ。

いきものの痕跡を探す。ツメタガイの卵塊が3~5個。ミズナギドリ落鳥2羽。褐藻に産み付けられたアオリイカの卵。卵をつぶして遊んでいた子どもが、中に入っている数ミリのイカの赤ちゃんを見せてくれた。初めて見るアオリイカの卵、白く透き通った枝豆のようだった。つるつるして、弾力がありそうだ。「さわってもいい?」

波打ち際のおびただしい数のフジノハナガイは慌てて砂の中に潜っていく。波がひいたあとの砂には小さな穴からポコポコと空気の泡が上がってくる。それを見ていると、確かにこの下に生き物たちがひっそりと暮らしていることを思う。「海とおにごっこ!」おにごっこは海が勝ち、長靴の中に海水が入り込んで靴の中は砂だらけになる。

豆腐川のあたりまで来ると、明らかに波打ち際にホンダワラ科の褐藻が増える。豆腐川より逗子よりには、ウミウチワ。可愛らしい扇の形は、一度見たら忘れない。

帰りには少しずつ潮が満ちて、波打ち際にちょっとしたプールのように潮がたまり、波に乗ってやってきた大きな魚の背びれが必死に沖へ戻ろうと、水しぶきをあげているのが見える。

波は乳白色の西の空を映して輝く。風に背中を押されながら、海を後にする。